減価償却とは?エンジニア法人向けにわかりやすく解説【不動産節税の仕組み】
はじめに
不動産節税の話になると、必ず出てくる言葉が 減価償却 です。
しかし、
- なんとなく"税金が減る"らしい
- でも仕組みはよくわからない
という状態のまま判断すると危険です。
この記事では、
- 減価償却の基本
- 法人への影響
- キャッシュフローとの関係
- エンジニア法人に向いている理由
- リスク
をロジックで整理します。
全体像(完全ロードマップ)はこちら → 完全ロードマップ
1. 減価償却とは何か?(超シンプルに)
減価償却とは、
高額な資産を、購入年に一括で経費にせず、
複数年に分けて経費計上する仕組み
です。
例:
- 建物2,000万円
- 耐用年数20年
- → 毎年100万円ずつ経費計上
2. なぜ税金が減るのか?
法人税は「利益」にかかります。
利益 = 売上 − 経費
減価償却は「経費」なので、
経費が増える → 利益が減る → 法人税が減る
という構造です。
3. 重要:減価償却は"現金支出を伴わない"
ここが最大のポイントです。
減価償却は会計上の費用。
毎年100万円の現金が出ていくわけではありません。
つまり、
キャッシュを守りながら利益を圧縮できる
可能性があります。
4. 不動産と減価償却の関係
不動産のうち、
- 土地 → 減価償却できない
- 建物 → 減価償却できる
中古物件の場合、耐用年数が短くなり、
短期間で大きく償却できるケースもあります。
5. エンジニア法人に減価償却が相性良い理由
エンジニア法人の特徴:
- 利益率が高い(50〜90%)
- 固定費が少ない
- キャッシュが積み上がりやすい
この構造だと、経費を"構造的に"作る手段 として減価償却が候補になります。利益設計の起点は役員報酬です → 役員報酬はいくらが最適?【シミュレーション付き】。
6. キャッシュフローとの関係
例:
- 年間減価償却:120万円
- ローン返済:80万円
→ 利益圧縮:120万円 / 実キャッシュ流出:80万円
理論上は差額40万円分の圧縮効果。
ただし、空室・修繕・金利 を考慮しなければ意味がありません。
7. よくある誤解
誤解①:減価償却=必ず得
違います。最終的に売却時に課税される可能性があります。
誤解②:税金がゼロになる
ありえません。
誤解③:キャッシュが増える
キャッシュが減るケースも普通にあります。
8. リスク
- 節税だけで購入
- 修繕費未考慮
- 税務否認
- 融資前提が崩れる
融資前提で検討する場合は、審査のリアルも押さえておくと安心です → IT法人1期目でも融資は通る?審査のリアル。
9. まとめ
減価償却は 魔法ではありません が、強力な設計ツール です。
エンジニア法人のように利益率が高い場合、
構造設計の一部として検討価値はあります。
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